SNSで誹謗中傷された…でも、誰に相談したらいいの？
ネット上の誹謗中傷、専門家に相談したいけど費用が心配…
誹謗中傷の被害に遭って、心を痛めている皆さん。一人で抱え込まないでください。実は、無料で相談できる窓口がたくさんあるんです。
この記事では、誹謗中傷の被害者が利用できる10の無料相談窓口とその特徴を詳しく解説します。あなたに合った相談先が必ず見つかるはずです。一緒に、解決への第一歩を踏み出しましょう。
誹謗中傷の被害に遭うと、不安や怒り、悲しみなど様々な感情が湧き上がってきますよね。でも、まずは落ち着いて。深呼吸をして、冷静になることが大切です。感情的になりすぎると、適切な判断ができなくなってしまいます。一緒に、ゆっくりと解決への道を探っていきましょう。
誹謗中傷の相談、どんな窓口があるの？
誹謗中傷の被害に遭ったとき、どこに相談すればいいか分からずに悩む人も多いですよね。実は、誹謗中傷に関する相談窓口は意外とたくさんあるんです。大きく分けると、以下のような種類があります：
- 公的機関の窓口（法務局、警察、総務省など）
- 専門家による窓口（弁護士会、消費生活センターなど）
- 民間団体の窓口（NPO法人、SNS事業者など）
- 心のケアに特化した窓口（心の健康相談ダイヤルなど）
それぞれの窓口には特徴があるので、自分の状況や相談内容に合わせて選ぶことが大切です。
相談窓口を選ぶ時のポイントは？
相談窓口を選ぶ際は、以下のポイントを考慮するといいでしょう：
- 相談内容の専門性：法律相談なのか、心のケアなのか
- 相談方法：電話、メール、対面など自分に合った方法
- 対応時間：平日のみか、24時間対応かなど
- 匿名性：実名を明かさずに相談できるか
- 対応の迅速さ：緊急性が高い場合は即時対応可能か
専門性の高い窓口は詳しいアドバイスが得られますが、予約が必要だったり対応時間が限られたりすることも。一方、24時間対応の窓口は利便性が高いですが、専門的なアドバイスには限界があることも。自分のニーズに合わせて選びましょう。
無料相談と有料相談、どう違う？
誹謗中傷の相談窓口には、無料のものと有料のものがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。
- 費用の心配なく相談できる
- 気軽に複数の窓口を利用できる
- 初期段階の情報収集に適している
- 相談時間が限られていることが多い
- 込み入った事案では十分な対応が難しいことも
- 具体的な対応策までは提示されにくい
無料相談は、問題の整理や初期アドバイスを得るのに適しています。一方、具体的な法的措置や長期的なサポートが必要な場合は、有料の専門家相談を検討する必要があるかもしれません。
インターネット上の誹謗中傷等による被害の相談件数は、2021年度に過去最多の5,433件となりました。この数字は、前年度比4.5%増となっています。
引用：総務省「令和4年版 情報通信白書」
この数字からも分かるように、誹謗中傷の問題は年々深刻化しています。だからこそ、適切な相談窓口を知っておくことが重要なんです。
誹謗中傷被害者のための無料相談窓口10選
それでは、誹謗中傷の被害者が利用できる無料相談窓口を10個ご紹介します。それぞれの特徴をしっかり押さえて、自分に合った窓口を見つけてくださいね。
1. 法務局による人権相談ダイヤル
法務局が提供する「みんなの人権110番」は、誹謗中傷を含むあらゆる人権問題について相談できる窓口です。
どんな相談ができる？対応時間は？
- 相談内容：インターネット上の誹謗中傷、いじめ、差別など
- 対応時間：平日8:30〜17:15
- 相談方法：電話、インターネット、面談
- 電話番号：0570-003-110
法務局の相談窓口は、必要に応じて削除要請などの対応も行ってくれる点が特徴です。
法務局では、差別、いじめ、嫌がらせ等の人権問題について、無料の人権相談を行っています。相談は、面談、電話、インターネットで受け付けており、相談内容に応じて適切な対応を行います。
引用：法務省「人権相談」
2. 警察庁のサイバー犯罪相談窓口
警察庁が設置するサイバー犯罪相談窓口は、誹謗中傷を含むインターネット上の違法・有害情報について相談できます。
匿名で相談できる？相談方法は？
- 相談内容：インターネット上の誹謗中傷、脅迫、詐欺など
- 対応時間：24時間365日（ただし、即時対応は困難な場合あり）
- 相談方法：電話、メール、面談
- 匿名性：基本的に匿名での相談も可能
警察の相談窓口は、犯罪性の高い誹謗中傷案件に強いのが特徴です。
警察庁では、都道府県警察と協力して、サイバー犯罪に関する相談窓口を設置しています。誹謗中傷を含むインターネット上の違法・有害情報に関する相談も受け付けています。
引用：警察庁「サイバー犯罪対策」
警察に相談するのは緊張するかもしれません。でも、深刻な誹謗中傷は立派な犯罪なんです。あなたは被害者であり、保護されるべき存在。恥ずかしがらずに、勇気を出して相談してくださいね。警察官も親身になって話を聞いてくれるはずです。
3. 総務省の違法・有害情報相談センター
総務省が運営する「違法・有害情報相談センター」は、インターネット上のトラブル全般について相談できる窓口です。
相談できる内容の範囲は？
- 相談内容：誹謗中傷、著作権侵害、個人情報の流出など
- 対応時間：平日9:00〜17:00
- 相談方法：メール、電話
- 特徴：削除依頼の方法など、具体的な対処法のアドバイスが得られる
この窓口は、技術的な側面からのアドバイスも得られるのが特徴です。
4. 日本弁護士連合会の法律相談センター
日本弁護士連合会が運営する法律相談センターでは、誹謗中傷に関する法的アドバイスを受けられます。
初回無料相談の仕組みとは？
- 相談内容：誹謗中傷に関する法的問題全般
- 対応時間：各センターによって異なる
- 相談方法：面談（一部地域で電話相談あり）
- 特徴：多くの地域で初回30分無料の相談を実施
弁護士による専門的なアドバイスが得られるのがこの窓口の強みです。
日本弁護士連合会では、全国の弁護士会と協力して、法律相談センターを運営しています。多くの弁護士会で初回相談料を無料または低額に設定しており、誹謗中傷被害に関する法的アドバイスを受けることができます。
引用：日本弁護士連合会「法律相談センター」
5. 都道府県の消費生活センター
各都道府県に設置されている消費生活センターでは、インターネットトラブルを含む様々な消費者問題について相談できます。
誹謗中傷以外の相談もできる？
- 相談内容：誹謗中傷、ネット取引トラブル、詐欺被害など
- 対応時間：平日9:00〜17:00（地域によって異なる）
- 相談方法：電話、面談
- 特徴：消費者トラブル全般に対応可能
消費生活センターは、誹謗中傷に関連する他のトラブルにも対応できる点が強みです。
消費生活センターは、誹謗中傷だけでなく、それに関連する詐欺被害やネット取引トラブルなどにも対応可能です。例えば、誹謗中傷をきっかけに個人情報が流出し、それを悪用された被害などにも対応してくれます。総合的なアドバイスが欲しい場合におすすめの窓口です。
6. SNS事業者の相談窓口
各SNS事業者は、自社のプラットフォーム上で発生した誹謗中傷について相談できる窓口を設けています。
各SNSの相談窓口の特徴は？
- Twitter：報告フォームを通じて24時間受付
- Facebook：ヘルプセンターから報告可能、24時間対応
- Instagram：アプリ内の報告機能、24時間利用可能
- LINE：カスタマーサポートを通じて相談可能
SNS事業者の窓口は、該当の投稿を直接報告でき、迅速な対応が期待できます。
SNS事業者に誹謗中傷の投稿を報告する際は、必ず報告した日時と内容のスクリーンショットを取っておきましょう。後々、法的措置を取る際の証拠として重要になる可能性があります。また、報告後も定期的に該当の投稿をチェックし、対応状況を確認することをおすすめします。
7. NPO法人による相談窓口
誹謗中傷問題に取り組むNPO法人の中には、無料相談窓口を設けている団体があります。
どんなNPOが相談を受け付けている？
- セーファーインターネット協会：誹謗中傷ホットライン
- 情報法制研究所：インターネット上の権利侵害相談窓口
- 全国Webカウンセリング協議会：SNSトラブル相談
NPO法人の窓口は、専門性と柔軟性を兼ね備えているのが特徴です。
8. 心の健康相談統一ダイヤル
厚生労働省が設置する「心の健康相談統一ダイヤル」は、誹謗中傷被害によるメンタルヘルスの問題にも対応しています。
精神的なケアが必要な時はここ！
- 相談内容：誹謗中傷被害によるストレス、不安、うつなど
- 対応時間：各都道府県によって異なる（多くは平日9:00〜17:00）
- 相談方法：電話
- 電話番号：0570-064-556
心の健康相談統一ダイヤルは、精神保健福祉の専門家による助言が得られる点が強みです。
心の健康相談統一ダイヤルは、都道府県・政令指定都市が実施している「心の健康電話相談」事業の全国共通番号です。誹謗中傷被害による精神的ストレスや悩みについても相談することができます。
引用：厚生労働省「心の健康相談統一ダイヤル」
9. 子どもの人権110番
法務省が運営する「子どもの人権110番」は、18歳未満の子どもや保護者が利用できる専門相談窓口です。
未成年者向けの専門相談窓口
- 相談内容：いじめ、誹謗中傷を含む子どもの人権問題全般
- 対応時間：平日8:30〜17:15
- 相談方法：電話、Eメール
- 電話番号：0120-007-110（フリーダイヤル）
子どもの人権110番は、子どもの目線に立った丁寧な対応が特徴です。
子どもが誹謗中傷の被害に遭った場合、親も一緒に相談窓口を利用することをおすすめします。子どもの気持ちを尊重しながら、親としてできるサポートについてもアドバイスを得られます。
10. 地方自治体の相談窓口
多くの地方自治体が、独自の無料相談窓口を設けています。
お住まいの地域で相談するメリットは？
- 相談内容：誹謗中傷を含む地域特有の問題
- 対応時間：自治体によって異なる
- 相談方法：電話、面談など
- 特徴：地域の実情に詳しい専門家による相談が可能
地方自治体の窓口は、地域の実情に応じた具体的なサポートが得られる点が強みです。
無料相談窓口、使う時の注意点は？
無料相談窓口を効果的に利用するためには、いくつかの注意点があります。ここでは、相談前の準備と相談時の心構えについて解説します。
相談前の準備：必要な情報をまとめよう
相談をスムーズに進めるためには、事前の準備が大切です。以下の情報を整理しておきましょう：
- 誹謗中傷の内容（具体的な文言、投稿されたSNSや掲示板の名前など）
- 投稿の日時
- 投稿者に関する情報（わかる範囲で）
- 被害の状況（精神的苦痛、実生活への影響など）
- これまでに取った対応（あれば）
できる限り客観的な事実を整理し、感情的な表現は控えめにするのがポイントです。
誹謗中傷の証拠は、多ければ多いほど良いんです。「こんな些細なことまで」と思わずに、関係しそうな情報は全て保存しておきましょう。後になって「あの情報を取っておけば良かった」と後悔することのないように。相談の際に使わなかった情報は、後で破棄すれば良いのです。
相談時の心構え：焦らず丁寧に説明しよう
相談時には、以下の点に気をつけましょう：
- 落ち着いて話す：感情的にならず、冷静に事実を伝える
- 質問には正直に答える：不利な情報でも隠さず伝える
- 分からないことは素直に「分かりません」と言う
- アドバイスはメモを取る：後で見直せるようにする
- 次のステップを確認する：今後の行動計画を立てる
相談員の話をよく聞き、分からないことがあれば遠慮なく質問することが大切です。
無料相談は、有料の専門家相談や法的措置を取る際の良い練習になります。自分の状況を客観的に説明する力が身につくので、複数の窓口を利用してみるのもおすすめです。
無料相談で解決しない時は？次の一手を考えよう
無料相談で問題が解決しない場合、次のステップを検討する必要があります。ここでは、有料の専門家相談と法的措置について簡単に触れておきます。
有料の専門家相談を検討する
無料相談で十分な解決が得られない場合、弁護士など専門家への有料相談を検討しましょう。有料相談のメリットには以下のようなものがあります：
- より詳細で具体的なアドバイスが得られる
- 個別のケースに応じた戦略を立てられる
- 長期的なサポートが期待できる
- 法的措置を取る際のサポートが得られる
有料相談は費用がかかりますが、専門的なサポートを受けられる点で効果的です。
法的措置を取る場合の流れ
状況によっては、法的措置を取ることも選択肢の一つです。一般的な流れは以下の通りです：
- 弁護士との相談：状況の整理と戦略の立案
- 証拠の収集：スクリーンショットや目撃証言など
- 発信者情報開示請求：匿名の加害者を特定するため
- 警告書の送付：加害者に対して行為の中止を求める
- 民事訴訟の提起：損害賠償請求など
- 刑事告訴：犯罪性が高い場合
法的措置は時間とコストがかかりますが、深刻な被害の場合は検討する価値があります。
法的措置は確かに強力な手段ですが、時間も費用もかかります。また、裁判となれば精神的な負担も大きくなります。まずは他の解決方法を試し、それでも解決しない場合の最後の手段として考えるのが良いでしょう。法的措置を取るかどうかは、弁護士とよく相談して決めてくださいね。
まとめ
誹謗中傷の被害に遭ったとき、一人で抱え込まないことが何より大切です。この記事で紹介した10の無料相談窓口を活用して、専門家のアドバイスを受けましょう。ここで改めて、重要なポイントをおさらいします：
- 誹謗中傷の相談窓口は多岐にわたり、それぞれ特徴がある
- 自分の状況に合った窓口を選ぶことが大切
- 無料相談は初期段階の情報収集と問題整理に有効
- 相談前の準備と相談時の心構えが重要
- 必要に応じて有料の専門家相談や法的措置も検討する
誹謗中傷の被害は決して恥ずかしいことではありません。勇気を出して相談することが、解決への第一歩です。
相談することで、あなたは一人じゃないと実感できるはずです。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対処方法が見えてくるでしょう。そして何より、心の重荷が少し軽くなるはずです。
誹謗中傷の被害に遭うと、「自分が悪いのかも」と思ってしまうことがあります。でも、そんなことはありません。悪いのは、誹謗中傷をする加害者の方なんです。あなたには、幸せに生きる権利があります。その権利を守るために、勇気を出して行動を起こしましょう。
インターネットやSNSは便利なツールですが、同時に新たな問題も生み出しています。誹謗中傷もその一つです。しかし、問題に対する対策や支援の仕組みも日々進化しています。
インターネット上の誹謗中傷等による被害の相談件数は、2021年度に過去最多の5,433件となりました。この数字は、前年度比4.5%増となっています。
引用：総務省「令和4年版 情報通信白書」
この数字が示すように、誹謗中傷の問題は決して珍しいものではありません。だからこそ、社会全体で取り組むべき課題なのです。
あなたが相談や行動を起こすことは、自分自身を守るだけでなく、同じような被害に遭っている人たちの助けにもなります。そして、より良いインターネット社会を作ることにもつながるのです。
一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家に相談することが、解決への近道です。この記事で紹介した無料相談窓口を活用して、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
最後に、誹謗中傷の被害に遭っているすべての人に伝えたいことがあります。あなたは一人じゃありません。必ず解決の道は見つかります。諦めずに、前を向いて歩んでいってください。きっと、より良い未来が待っているはずです。
誹謗中傷の問題に一人で立ち向かうのは、とても大変です。でも、専門家に相談することで、あなたは新たな「力」を得ることができます。法的な知識、対処の仕方、心のケアの方法など、様々な面でサポートを受けられます。その「力」を使って、一緒に問題を解決していきましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。この記事があなたの助けになれば幸いです。もし今、誹謗中傷で悩んでいるのなら、どうか希望を捨てないでください。必ず道は開けます。一緒に、その道を探していきましょう。
