「SNSで悪口を書かれて辛い…どうすればいいの?」
「誹謗中傷の証拠って、どうやって残せばいいの?」
SNSやインターネット上での誹謗中傷に悩んでいる人は少なくありません。
でも大丈夫。この記事を読めば、誹謗中傷の証拠をスマホで簡単に保存する方法や、その後の対処法までしっかり理解できますよ。
一緒に、あなたを守る方法を見つけていきましょう。
誹謗中傷に遭うと、心が傷つき孤独を感じがちです。でも、あなたは一人じゃありません。この記事を読んで、自分を守る方法を知ることが大切な第一歩。一緒に乗り越えていきましょう。
誹謗中傷の証拠保存って、なぜ重要なの?
誹謗中傷の証拠を保存することは、とても大切なんです。なぜかというと…
法的対応の際に必要不可欠な証拠
もし誹謗中傷が悪質で、法的な対応が必要になった場合、証拠がないと何も始まりません。裁判所や警察に訴えるときには、「こんな書き込みがありました」というだけでは不十分。
実際の書き込みの内容や、それがいつ、どこで行われたのかを示す証拠が必要になるんです。
裁判では客観的な証拠が重要です。SNSの書き込みスクリーンショットは、日時や投稿者情報も含めて保存しましょう。
時間経過で消えてしまう可能性も!
SNSの投稿って、あっという間に消えてしまうことがあるんです。投稿した本人が削除したり、SNS運営側が不適切な内容として削除したりすることもあります。
だから、見つけたらすぐに証拠を残すことが大切なんです。
インターネット上の誹謗中傷に関する相談件数は、2021年度に過去最多の5,433件となりました。この数字は、前年度比4.5%増となっています。
引用:総務省「令和4年版 情報通信白書」
この数字を見ても分かるように、誹謗中傷の問題は年々深刻化しています。だからこそ、自分を守るための証拠保存の方法を知っておくことが大切なんです。
誹謗中傷を見つけたら、すぐに証拠を保存することをおすすめします。「気にしない」と放っておくと、後で対応したくなったときに証拠が消えていることも。早めの行動が自分を守る鍵になりますよ。
スマホで誹謗中傷の証拠を残す5つの方法
それでは、実際にスマホを使って誹謗中傷の証拠を残す方法を5つ紹介していきますね。
1. スクリーンショットを撮ろう!
最も簡単で基本的な方法が、スクリーンショットです。スマホの画面をそのまま写真のように保存できるので、誰でも簡単に始められます。
iPhone・Androidそれぞれの撮影方法
- iPhoneの場合:電源ボタンと音量アップボタンを同時に押す
- Androidの場合:電源ボタンと音量ダウンボタンを同時に押す(機種によって異なる場合あり)
日時が分かるように撮影するコツ
スクリーンショットを撮る際は、画面上部の日時表示も一緒に写し込むことが大切です。これによって、「いつ」その誹謗中傷が行われたのかが明確になります。
スクリーンショットには、投稿のURL、投稿者名、投稿日時も含めましょう。これらの情報が揃っていると、証拠としての価値が高まります。
2. スクロールスクリーンショットを活用しよう
長い投稿や複数の関連コメントを一度に保存したいときは、スクロールスクリーンショットが便利です。
長文の投稿も一枚で保存できる!
通常のスクリーンショットでは画面に表示されている部分しか保存できませんが、スクロールスクリーンショットを使えば、長い投稿や会話のやり取りも一枚の画像として保存できます。
機種別の撮影手順
- iPhoneの場合:通常のスクリーンショットを撮った後、左上に表示されるプレビューをタップし、「フルページ」を選択
- Androidの場合:スクリーンショット撮影後、「スクロールキャプチャ」や「長いスクリーンショット」などのオプションを選択(機種によって名称が異なる)
3. 動画キャプチャーで動きのある証拠も逃さない
ライブ配信やストーリーズなど、動きのある内容の場合は、動画キャプチャーが有効です。
ライブ配信やストーリーズの保存に最適
一時的にしか表示されない内容や、動画形式の投稿は、静止画のスクリーンショットでは十分に証拠を残せないことがあります。
そんなときは、画面の動きをそのまま録画できる動画キャプチャーが役立ちます。
おすすめの動画キャプチャーアプリ
- iPhoneの場合:標準の画面録画機能を使用(設定から「コントロールセンター」に追加)
- Androidの場合:Google Playストアで「画面録画」や「スクリーンレコーダー」などのアプリをダウンロード
動画キャプチャーを使う際は、自分の個人情報(通知やメッセージなど)が映り込まないよう注意しましょう。必要な部分だけを録画し、それ以外の情報は隠すなどの配慮が必要です。
4. ウェブアーカイブを利用しよう
ウェブページの内容を過去の日付に遡って確認できる「ウェブアーカイブ」も、有力な証拠保存方法の一つです。
「Wayback Machine」の使い方
「Wayback Machine」は、インターネット上で最も有名なウェブアーカイブサービスの一つです。使い方は簡単で、以下の手順で利用できます。
- 「Wayback Machine」のウェブサイトにアクセス
- 検索バーに確認したいウェブページのURLを入力
- カレンダー形式で表示される過去の保存日から、確認したい日付を選択
- 選択した日付のウェブページのアーカイブを閲覧
ウェブアーカイブの法的証拠能力
ウェブアーカイブサービスは、過去のウェブページの内容を保存・閲覧できるサービスです。「Wayback Machine」などのサービスを利用することで、削除されたウェブページの内容を確認できる場合があります。
引用:経済産業省「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」報告書
ウェブアーカイブは、法的な場面でも証拠として認められることがあります。特に、既に削除されたウェブページの内容を示す必要がある場合に有効です。
全てのウェブページが保存されているわけではありません。特にSNSの個人アカウントなどは保存されにくいので、他の方法と併用することをおすすめします。
5. 専用アプリで証拠保存をより確実に
より確実に、法的な証拠能力の高い形で証拠を残したい場合は、専用のアプリを利用するのも一つの方法です。
タイムスタンプ付きで保存できるアプリの紹介
タイムスタンプ付きで証拠を保存できるアプリがいくつか存在します。これらのアプリを使うことで、「いつ、どのような内容が、どこに投稿されていたか」を明確に示すことができます。
- 「証拠スクショ」(iOS/Android):スクリーンショットにタイムスタンプを自動で付与
- 「Timestamp Camera」(iOS/Android):写真や動画に日時情報を追加
証拠能力を高める機能とは?
誹謗中傷の証拠保存において、タイムスタンプ(日時情報)は非常に重要です。スクリーンショットを撮る際は、端末の日時表示も一緒に写し込むことをお勧めします。
引用:裁判所「インターネット上の誹謗中傷に関する裁判例」
専用アプリの中には、単なるタイムスタンプだけでなく、GPSによる位置情報の記録や、改ざん防止機能を備えているものもあります。これらの機能を使うことで、証拠の信頼性をさらに高めることができます。
専用アプリを選ぶ際は、開発元の信頼性や利用規約をしっかり確認しましょう。個人情報の取り扱いに注意が必要です。また、無料版と有料版の違いも把握しておくと良いでしょう。
証拠保存時の注意点、知ってた?
証拠を保存する際には、いくつか注意すべき点があります。ここでは、その注意点について詳しく見ていきましょう。
個人情報の取り扱いに気をつけよう
誹謗中傷の証拠を保存する際、自分や他人の個人情報が含まれていないか、十分に注意する必要があります。
- スクリーンショットや動画に自分のプライベートな情報が映り込んでいないか確認
- 誹謗中傷の投稿者以外の第三者の情報は可能な限りマスキング
- 証拠として必要ない部分は削除や加工を行う
個人情報の取り扱いには細心の注意を払いましょう。不必要に他人の情報を拡散してしまうと、新たなトラブルの原因になりかねません。
証拠保存時は、問題の書き込み以外の個人情報をぼかすなど、プライバシーに配慮しましょう。これは法的にも重要です。
保存した証拠の管理方法
証拠を保存したら、それをどのように管理するかも重要です。以下のポイントに注意して、適切に管理しましょう。
- パスワード保護されたフォルダやクラウドストレージを使用
- 複数の場所にバックアップを作成(スマホ、PC、外部ドライブなど)
- 証拠のファイル名に日付や内容の簡単な説明を入れて整理
- 定期的に保存した証拠を確認し、必要に応じて更新
証拠は日付順に整理し、どの証拠がどの事案に関連するのか分かりやすくまとめておくことをおすすめします。後々、専門家に相談する際にもスムーズに説明できますよ。
証拠を集めた後はどうすればいい?
証拠を集めたら、次はどうすればいいのでしょうか。ここでは、専門家への相談や警察への届け出など、次のステップについて説明します。
専門家への相談のタイミング
誹謗中傷の被害に遭った場合、できるだけ早い段階で専門家に相談することをおすすめします。特に以下のような場合は、速やかに相談を検討しましょう。
- 誹謗中傷が継続的に行われている
- 個人情報が掲載されるなど、プライバシーの侵害がある
- 脅迫や嫌がらせなど、犯罪性が疑われる内容がある
- 精神的な苦痛が大きく、日常生活に支障が出ている
弁護士などの専門家に相談することで、法的対応の可能性や具体的な対処方法について、専門的なアドバイスを得られます。
警察への相談・届け出の方法
誹謗中傷の内容が犯罪に該当する可能性がある場合は、警察への相談や届け出を検討しましょう。
誹謗中傷の被害に遭った場合、まずは冷静に対応し、証拠を保全することが重要です。スクリーンショットや画面録画など、複数の方法で証拠を残すことをお勧めします。
引用:警察庁「サイバー犯罪対策」
警察への相談・届け出の手順は以下の通りです:
- 最寄りの警察署に連絡または直接訪問
- サイバー犯罪相談窓口がある場合は、そちらを利用
- 事案の詳細と集めた証拠を提示
- 警察の指示に従い、必要な手続きを行う
警察に相談する際は、事前に証拠をまとめ、事案の経緯を時系列で整理しておくと、スムーズに説明できます。また、相談の記録も残しておくと良いでしょう。
誹謗中傷被害から身を守るために
最後に、誹謗中傷の被害を未然に防ぐための対策と、被害に遭った際の心のケアについて触れておきましょう。
予防策としてのSNS設定
誹謗中傷被害を予防するためには、SNSの適切な設定が重要です。以下のような対策を講じることで、被害のリスクを減らすことができます。
SNS上での誹謗中傷被害を予防するためには、アカウントの公開範囲設定やブロック機能の活用が効果的です。また、個人を特定できる情報の公開は最小限に抑えることが重要です。
引用:情報処理推進機構(IPA)「情報セキュリティ10大脅威」
- アカウントの公開範囲を制限する(友達のみ公開など)
- 知らない人からのメッセージやタグ付けを制限する
- 位置情報の共有を控える
- 個人を特定できるような情報の投稿を避ける
- 不適切なコメントやユーザーをブロック・ミュートする
SNSは便利なツールですが、使い方次第で思わぬトラブルに巻き込まれることも。自分の情報を守るための設定を定期的に見直しましょう。
心のケアも忘れずに
誹謗中傷の被害に遭うと、心に大きな傷を負うことがあります。自分を責めたり、孤立感を感じたりすることもあるでしょう。そんなときこそ、心のケアが重要です。
- 信頼できる人に相談する
- カウンセリングなどの専門的なサポートを受ける
- 自分を責めすぎない
- ストレス解消法を見つける(運動、趣味活動など)
- 必要に応じてSNSの利用を一時的に控える
誹謗中傷の被害に遭うと、孤独感を感じがちです。でも、あなたは決して一人じゃありません。信頼できる人に話を聞いてもらったり、専門家のサポートを受けたりすることで、必ず前に進む道が見つかります。自分を大切にすることを忘れないでくださいね。
まとめ
誹謗中傷の被害から身を守るためには、適切な証拠保存と対応が重要です。この記事で紹介した5つの方法を参考に、万が一の際に備えておきましょう。
- スクリーンショットを活用する
- スクロールスクリーンショットで長文も保存
- 動画キャプチャーで動的なコンテンツも記録
- ウェブアーカイブを利用して過去の情報を確認
- 専用アプリで証拠能力の高い保存を行う
そして、証拠を集めた後は、専門家への相談や警察への届け出を検討しましょう。同時に、SNSの設定を見直すなど、予防策も忘れずに。
最後に、心のケアの重要性を強調しておきたいと思います。誹謗中傷の被害は決して軽視できるものではありません。つらい思いをしているあなたは悪くありません。必要に応じて専門家のサポートを受けることも検討してみてください。
一人で抱え込まず、周りの人やプロの力を借りながら、この困難を乗り越えていきましょう。きっと、あなたらしい笑顔を取り戻せる日が来ます。